乳がんの妻と夫の和解 その2

このテーマで書きだして、その1のあと、なかなかその2が書けなくって・・・

やっと時間ができたので、続きです。

前回のその1はこちらから→ https://retreat-lab.jp/reconciliation-between-a-wife-with-breast-cancer-and-her-husband-part1/

院生がインタビューをした乳がん術後の女性と私を引き合わせたときのことでした。

院生に語った話をもう一度、うつむきながら、でも時々涙をこらえてこちらに訴えけるような眼差しで語られました。

その方は50代後半、右側の乳房を切断していました。
すでに3年が経過しています。
そもそも、夫婦関係は同じ家にいるものの、子どもたちが巣立ったあとは、会話もあまりない状態で、がんの告知、手術となりました。
ただ、夫は付き添いもしてくれ、術後も気遣ってくれる様子はありましたが、
そもそも言葉が少ない。
退院後は、私を気遣って台所に立つことも多くありました。

退院後は、夫が台所に立ち、簡単な食事を作ってくれました。
その後ろ姿を見ながら、夫とねぎらいたいと思い、
雑談などを積極的にしていました。
最初はその雑談にも相槌を打ってくれていたのですが、
1か月過ぎ、2か月過ぎたあたりから、相槌もなくなってきました。
なんだかめんどくさそうにしていることが多くなりました。
私も夫に甘えすぎたと思い、私が台所に立つようにしました。
そうすると、夫は食事ができるまで別室でテレビを見たり、
仕事をしたりと、夫と私は別々に作業をしているような雰囲気になりました。
それまでが、そんな日常ではあったので、これまでの日常に戻ったと言えばそれまでです。
でも、術後の私にはいろいろな不安があり、
一人にしないでほしいという思いが強くなていました。

食卓で「もし再発したら・・」なんていうと、
「そんなこと、先の話で、未だなってもないものを何をくよくよしてるんだ」と声を荒げて怒ります。
その反応から、私は自分の中にある不安を口に出すのはやめました。
当然夫婦のつながりはなくなりました。
それまでにもあまりなかったのですが、
「完全に」なくなった、と感じました。

2人でいる食事の時間は2人でいても孤独で、
夜ベッドに入っても、孤独でした。

これからずっとこの感情と付き合っていくのかなと、漠然と捉えていました。

一度、夫に「もしかして誰かいい人いるの?」と聞いたことがあります。
そうすると烈火のごとく怒りだしました。

もう、私は夫に何を言えばいいのか、わからなくなっていました。
そんなとき、友達に夫婦の悩みを相談していると、
「手や腕を触ったりしてるよ」と。
その友達は、夫の浮気の発覚から、浮気相手と別れるまで、修羅場を経験した人だったのですが、それももうずいぶん前のことで、
今では、一緒に老後を過ごしていくパートナーだと思い、
和解することを考えたようです。
その時、言葉ではなかなかしっくりいかなくて、
そこで夫の腕に触る方法を思いついたそうです。

最初はお酒を一緒に飲もうとかいって、
隣に座って、笑った時には夫の肩や腕をポンとたたいたり。
それから腕がくっつくくらいに身体を揺らしたり、
と、なにかとボディタッチの機会を作っていったようです。

ある日、夫の腕をタッチしながら「ありがとう」といってみたのです。
そうするとそのご主人が、「なんや、なにがありがとうや?」と聞いてきたので、
「いや、なんかお礼言いたい気分やった」と笑っていると、
夫も笑いながら「こちらこそ、ありがとさんやな」と。
その瞬間、すべてが氷解した気分だったようです。

言葉で何とかしようとすると、上手くいかないから、まずはボディタッチからよ!!とのアドバイスでした。

次回その3に続きます!!

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未来を健康からデザインする
高槻リトリート研究所

植物の力を借りながら、心身を整え不調を癒していく。
そして自然の摂理を大事にしながら、
大きな循環の中で人として生きていく。
そんなマインドセットとケアをしています。

ブログ記事元:https://note.com/joyful_toucan428/n/n4bc4bddbb206

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